CFO
まず、上場企業の子会社として、親会社へのスムーズな連結決算報告が求められました。アメリカの非上場企業では四半期決算をしていない会社が多いですが、買収後は日本の上場ルールに合うように決算を締めて日本側へ報告する必要があります。
特に買収初年度は、複雑な取引を精査したうえで、会計方針を整理する必要がありました。一般的に物流業界では、倉庫や事務所、固定資産など数多くのリース契約があります。また、輸送・保管に関する顧客とのサービス契約も色々なタイプがありますので、リース会計や収益認識など、より高度な米国会計基準の知識と経験が求められました。
また、子会社が複数ありますので、グループ内の取引を整理したうえで、報告用の連結パッケージを作成する必要がありました。通常業務に加えて、これらすべてを限られた人員の中で対応していくのは容易ではなく、少しずつ体制を整えていく必要がありました。


