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三菱倉庫グループCavalier Logistics, Inc. 様

CASE

米国企業の買収から決算統合を共に並走。日本語で気軽に相談できる会計のパートナー

クライアント 三菱倉庫グループCavalier Logistics, Inc. 様
業界 物流
地域 アメリカ、イギリス
従業員規模 200~300名

支援内容

  • 米国企業の買収後の決算支援
  • 子会社の連結決算
  • 上場企業の開示に合わせた決算の早期化
  • 複雑な米国会計基準の対応
  • 会計監査の対応
  • 日々の会計相談
2023年、三菱倉庫株式会社は米国の物流企業であるCavalier Logistics グループ(Cavalier社 米国4社と英国1社)を子会社化しました。三菱倉庫は、日本国内外で総合物流サービスを提供するリーディングカンパニーです。同社は、医薬品やヘルスケア分野の物流ソリューションの強化を目指し、アメリカの物流企業であるCavalier社を買収しました。Cavalier社は、米国に4社と英国に1社の子会社を有し、売上高はUSD100milを超えるグローバルカンパニーです。

買収後は上場企業グループとしての決算対応や監査準備など、多くの新たな業務に取り組む必要が生じました。まだ整備が進行中の経理体制の中で、課題を一つひとつ乗り越えていくために、Cavalier社の会計アドバイザーとしてUnivisを選んでいただきました。今回は、Cavalier社のCFOに、Univisを選んだ背景やその後の変化についてお話を伺いました。

目次

  1. 買収後の取り組みとその背景
  2. 提供した支援内容
  3. Univis Americaを選んだ理由
  4. 支援による成果
  5. Univis Americaの今後の期待

買収後の取り組みとその背景

Cavalier社を買収した後、現地の経理で特に重要なポイントはございましたか?

CFO

まず、上場企業の子会社として、親会社へのスムーズな連結決算報告が求められました。アメリカの非上場企業では四半期決算をしていない会社が多いですが、買収後は日本の上場ルールに合うように決算を締めて日本側へ報告する必要があります。

特に買収初年度は、複雑な取引を精査したうえで、会計方針を整理する必要がありました。一般的に物流業界では、倉庫や事務所、固定資産など数多くのリース契約があります。また、輸送・保管に関する顧客とのサービス契約も色々なタイプがありますので、リース会計や収益認識など、より高度な米国会計基準の知識と経験が求められました。

また、子会社が複数ありますので、グループ内の取引を整理したうえで、報告用の連結パッケージを作成する必要がありました。通常業務に加えて、これらすべてを限られた人員の中で対応していくのは容易ではなく、少しずつ体制を整えていく必要がありました。

さらに、監査対応や経理体制強化も並行して行う必要があったと伺っています。

CFO

はい、Big4監査に向けた準備を進めると同時に、社内の経理体制をさらに高度化する必要がありました。買収先の企業にとっては、短期間で上場企業レベルの経理体制へと移行するのは簡単ではありません。そのため、自社のリソースを最大限に活用しつつも、アメリカ現地での人材採用に一定の時間がかかることから、米国の会計・監査に精通した外部専門家のサポートを活用しようという方針になりました。

提供した支援内容

具体的にどのようなサポートを中心に受けられていますか?

CFO

まず、月次、四半期、年度末の決算の支援を依頼しています。グループ会社を連結するための調整が中心になりますが、親会社の連結決算のフォーマットに適合させる整理なども行ってもらいました。専門性の高い領域では実務的な助言や計算までの支援もお願いしています。現場での実務に関わっていただいているのがありがたいです。

リース会計やのれんなど、複雑な論点もありましたね。

CFO

そうですね。リース会計の適用では、買収時に整理を開始しました。これまでにあった倉庫に加えて、Cavalier社の事業拡大に伴なって新しい倉庫や設備のリース契約が開始したので、その際のリース契約の分析や計算を支援してくれています。

また、買収時に発生したのれんについて、米国会計基準に基づく会計処理の必要がありますので、今後の対応についてのアドバイスや計算をサポートしてもらいました。

これらの項目は内部だけで進めるには専門知識が必要で、かなり時間がかかると思います。特に、監査法人とのやり取りの中で、細かい基準の適用や計算プロセスの正確性を確保することが求められますので、Univisの専門的なアドバイスが非常に役に立ちました。

Univis Americaを選んだ理由

Univisをどのように知りましたか?

CFO

きっかけは、大手監査法人からの紹介でした。M&Aを検討していたタイミングで、Univisを紹介いただきました。他の会計事務所とも比較しましたが、Univisは単なる定型サービスの提供ではなく、会社の状況や課題をしっかりと理解した上で、テーラーメードのサポートを提案してくれました。特に、Big4でM&Aや決算対応、監査を手がけたメンバーが在籍しており、その専門知識と経験も信頼できると感じました。

また、毎月の顧問契約だけでなく、オンコールでのスポット対応のオプションなど、状況に合わせて提案してくれたのが非常に助かりました。必要な時に適切なサポートを受けられることで、コストを抑えつつサポートを受けられると感じましたね。

支援による成果

Univisとご契約いただいて、どのような効果を実感されましたか?

CFO

これからさらに良い決算体制になるよう取り組んでいる最中ではありますが、初年度の監査対応はトラブルなく完了することができました。親会社の報告も、よりスムーズに進められるようになってきた実感があります。内部の経理業務の負担が軽減されていますので、その分、他の日常業務や、より経営判断に直結する業務に集中できるようになりました。

普段の会計業務で発生するちょっとした疑問にも返信をもらえたり、監査法人からの質問にも分かりやすく回答してもらえるのも助かっています。

Univis Americaの今後の期待

改めて、Univisの良いところは何でしょうか?

CFO

アメリカでのM&AやPMI案件に関する深い知識と、豊富な会計の実務経験を持っていることですね。日本やアメリカのBig4で会計士として経験を積んだ専門家が在籍しているので、我々にとって非常に心強いパートナーです。

日本語と英語のどちらでも状況に応じて対応してくれます。また、実際に会って話してみると、専門家にありがちな堅苦しさがなくて、いつも話しやすい雰囲気なので、質問や相談がしやすいのも良いですね。

今後、Univisに期待することはありますか?

CFO

アメリカの事業拡大を進める中で、新たな会計・税務の対応が出てくると考えています。その際に、Univisの経験とノウハウを活かしつつ、引き続き、現場目線で寄り添ったサポートをお願いしたいと思っています。

Univis Americaは、
米国企業のM&Aから決算対応まで
ワンストップでサポートしています。
お客様の立場に立って、
共に並走するパートナーでありたいと
考えておりますので、
どうぞお気軽にご相談ください!

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